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Web連載 かとちえの短歌教室 【連載終了】
第1回目 かとちえの短歌教室 テーマは“食べもの”


<ご挨拶>
みなさん、はじめまして。
はじめましてではないみなさん、こんにちは。
加藤千恵です。
少しだけ自己紹介させてください。
北海道旭川市(最近は動物園で有名)出身です。
高校時代から短歌を書きはじめ、短歌歴は7年ほどになります。
好きな食べ物は生春巻きとココナッツミルク系のデザートです。
好きな男の人は、細身で眼鏡で、ちょっとダメな人です。
近刊『ゆるいカーブ』では、おもに恋愛にまつわる、
30首の短歌と、30篇のショートストーリーを書いています。

この場所では、
わたしの短歌を読んでいただいたり、
みなさんからの短歌を投稿していただいたりして、
もっと「短歌」を身近に感じていただけるようになればいいなー、と考えています。
そんな感じで、よろしくお願いします!
細身で眼鏡の男の人も、それ以外の人も、
いっぱい投稿しちゃってください。全部読ませていただきますので。

<短歌を投稿する上で>
まず、短歌についての基本的なルールです。
●5・7・5・7・7のリズムで
●季語は不要
リズムについて、もう少し。
●小さい「っ」はリズムとして数える
●小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」は数えない
例を挙げると、
「ココナッツ」→「コ」「コ」「ナ」「ッ」「ツ」で、5
「きゅうきゅうしゃ」→「きゅ」「う」「きゅ」「う」「しゃ」で、5
となるわけです。
5・7・5・7・7の文字数は、
必ずしも厳密に守らなければいけないものではありませんし、
多少の字余り・字足らずは問題ないのですが、
なるべくなら定型どおりであるほうが好ましいです。

そして次からは、短歌全般に当てはまるルールではないのですが、
投稿していただく上で、ぜひお願いしたいのが、
●ふだん使っているような言葉で書く
ということです。
こういうふうに書くと、逆に悩ませてしまうかもしれませんが、
要は、昔、国語の教科書で見たような短歌のように、
自分のことを「我」と書くとか、
語尾に「たり」「なり」を付けるとか、
そういう古典調の言葉遣いは避けてもらいたいということです。
もちろんそういう短歌がダメということではありませんよ!
ただ、わたしが書いている短歌や、
わたしが読みたいなと思う短歌は、
日常で使っている言葉で書かれたものです。
ですので、ここに投稿していただく場合は、
そのルールを守っていただければと思います。

もちろん、日常の言葉で5・7・5・7・7ならどういうものでもいい、
というわけではありません!
やっぱり、おもしろいものも、そうでないものもあります。
では、ルールを守った上で、
おもしろくするにはどうすればいいのか、
ということは、送っていただいた短歌を例に出して、
毎月少しずつお話していきたいと思います。
第一回目のテーマは「食べもの」!

<今月の作品>
かなーり前置きが長くなってしまいましたが、
それでは、投稿作をご紹介します。
( )内が投稿者のお名前(ペンネーム)です。


なんにする 何でもいいよ 今日もまた 儀式のようなふたりの会話(雪童)

 今日もまた、のあとの1マスあけは必要でしょうか?
 読みやすくするために1マスあけを入れたりするのはいいのですが、
 入れすぎるのもまた問題です。
 儀式のようなという比喩はおもしろいです。
 倦怠期のカップル(夫婦?)、といった空気が伝わってきて。


おいしいと何度も言ってくれる父5杯の砂糖紅茶に入れて(ケロロン)

 これは、雪童さんの短歌とは逆に、
 父、のあとに1マスあけを入れたほうがいいかもしれません。
 また、5杯の砂糖を入れているのは「父」なのでしょうか?
 あるいは、おいしいと言ってくれる父のために、
 作者が入れてあげているのでしょうか?
 そのあたりがちょっとわかりにくい気がしました。


あの時の最後に食べたノッペ汁いまは懐かし古い日のこと(せんごく)

 「あの時の最後に」という言い回しに、ちょっと違和感を覚えてしまいました。
 また、「懐かし」という言い方ですが、
 どうか普段の言葉づかいでお願いします!


前菜とメインはあなたに任せるわ でもデザートはわたしが決める(大伴焼餅)

 女性のワガママをうまく表現できていますが、
 「へー」という感じで読み流してしまいそうです。
 たとえばデザートの具体的な名前を出してみたり、
 「何があっても譲れない」と強く主張してみたり、
 もう少し作者ならではの言葉の選び方・具体性があるといいと思います。

 
君がよく舐めていたあのキャンディを今もなお僕は買い続けてる(川の人)

 作者が意図したかどうかはわからないのですが、
 「舐めていた」と漢字を使っていることで、
 なんだか少し性的な雰囲気も漂っていて、おもしろいです。
 「今もなお僕は」が字余りになっているのが、惜しい。
 「今でも僕は買いつづけてる」ではだめでしょうか?
 「今もなお買い続けてる」から始めて、
 倒置法を用いたりするのもいいかもしれません。

<今月のかとちえ賞>
投稿してくださった中から、
わたしが一番いいなーと思ったものを、
「かとちえ賞」としてご紹介します。
記念すべき第一回目の受賞短歌は、

君がよく舐めていたあのキャンディを今もなお僕は買い続けてる

です! 

川の人さん、おめでとうございます! 拍手!!


今月のかとちえ短歌
作らせてばっかりというのもなんですので、
わたし自身も、
テーマに沿って、毎月一首の短歌を書かせていただきます!
なんだか人にいろいろ意見してしまった手前、
少し書きづらいような気もしつつ・・・・・・。

口うつしした缶コーラ あれよりもおいしいものはきっともうない
                                          (加藤千恵)






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第3回目のテーマは「嫉妬」です。皆様からの投稿お待ちしております。見事かとちえ賞を受賞された方には、素敵なプレゼントがありますので、お楽しみに!
(次回のテーマ「切ない想い」は締め切らせていただきました。たくさんのご投稿どうもありがとうございました。)3月9日締め切り、一人2首以内、テーマ記載の上、ペンネームがある場合はペンネームも添えて。→送り先:tanka_57577@3anet.co.jp(第二出版部かとちえ短歌教室係まで。アドレスの「@」を半角に修正してお送りください。)