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Web連載 かとちえの短歌教室 【連載終了】
第2回目 かとちえの短歌教室 テーマは“切ない想い”


<ご挨拶>
こんにちは、加藤千恵です。
今回、かなりの数の短歌が寄せられました!
ありがとうございます。
全て読ませていただきました。
あ、短歌以外のメッセージなども、もちろん読ませていただきました!
控えめに言っても、めちゃめちゃ嬉しいです。
メッセージくださったみなさん、ありがとうございます。
(だからって、メッセージがない人には厳しくしたりということはないですよ!)
これからも、質問や感想などありましたら、遠慮せずに送ってくださいね。
さて、それでは、さっそく気になった作品を紹介したいと思います・・・・・・、
が、その前に。ちょっとしたワンポイントです。


<見た目が大事>
短歌において、内容・リズム・表現、が大事なのはもちろんですが、
見た目、も重要ではないかと思います。
ひらがなのものをカタカナにするだけでも、印象というのはだいぶ変わります。
もちろん正解があるわけではないし、
最終的には好みの問題になってしまうのだとは思うのですが、
漢字・ひらがな・カタカナの使い分けについても考えたうえで、書いてみてくださいね。
全てひらがなや、全てカタカナにしてみるというのも、一つの手としてはあって、
確かに意味深になって目はひくけれど、
既にそういう短歌はたくさんあるので、
【実際、わたしの短歌でも、
あなたへのてがみはぜんぶひらがなで げんじつかんをうすめるために
という作品があります。『ハッピーアイスクリーム』(中公文庫)収録】
あまりお勧めできません。
また、少し状況は異なるかもしれませんが、
わたしは大体、「きみ」という言葉を「君」と漢字で使うのですが、
短歌の一部に「突然に鳴った雷君だって」と書いたところ、
「かみなりくん、って読んじゃうよ」と指摘されて、
慌てて直した覚えがあります。見た目、大事です。




<今月の作品>

 ~第2回テーマ「切ない想い」~
( )内が投稿者のお名前(ペンネーム)です。

また、取り上げさせていただいた全ての作品に共通していることですが、
内容的にはすごく素晴らしいと思います。
共感性が高いものばかりで、読んでいると、
なんだかこちらまで切なくなるほどでした。キュンキュンしましたよ!


「だいすきなひとがいるの」と言いました 相談じゃなく告白でした(mama*)
 
 カギカッコの中、セリフを全てひらがなにしたことで、
 なんだかこの歌の主人公が、すごく弱くて甘い感じの女性に思えたのですが、
 それは意図していたものでしょうか?
 よかったら、上に書いた「見た目の問題」も参考にしてみてくださいね。


 
君の手に光る指輪を奪い取り粉々にして食べちゃいたいよ(蒼猫)
 
 なんだか今回、妙に不倫をテーマにした短歌が多かったのですが、
(やっぱり「切ない想い」から連想しやすいのでしょうか?)
 中でもこれは、一番わかりやすく、共感性に富んでいたと思います。
 でもこれだと、単に不倫を想像して書いただけの歌、
 という感じがしてしまうので、
 もっと、独特の視点や言い回しを入れることに挑戦してみてほしいです。


改札で見送り振った左手を一晩かけても許せずにいる (ワタナベタテタ)
 
 後半、左手を~からの表現がすごく素晴らしいと思います。
 そのせいもあって、気になるのが、前半。
 「見送り振った」というつながりに、ちょっと違和感を覚えました。
 「送り振る」という、ありえない動詞とも読めてしまいます。


あったかいチャイラテ飲みたい 来週の分まで泣くのを我慢するから (亜弥)
 
 後半の、来週の分まで~という表現は、
 いいとも思ったのですが、同時に、
 どういうことなのだろうという疑問も浮かんでしまいました。
 このまま泣いていると、来週の分の涙まで使っちゃいそうだから我慢する、なのか、
 今日だけといわず、来週まで泣かないようにするから、なのか、
 あるいはもっと別の状況なのか。
 それがもう少し想像しやすくなると、よりいいものになると思います。


泣きじゃくる 子どものキミを抱きしめに 行く タイムマシンがもしあったなら(ハルジオン)
 
 1マスあけの多用が気になってしまいます。
 泣きじゃくる、の後と、抱きしめに、の後は、
 つなげてもよかったのではないでしょうか。

 
刻んだり溶かしたりする工程で何かがかわるというのであれば (水元成美)
 
 これは、チョコレートなんですよね?
 時期的な問題(バレンタイン、みなさんいかがでしたでしょうか)と、
 もう1首送ってもらった短歌から(そちらは紹介できなくてごめんなさい)、
 そう解釈したのですが、
 この1首単独だと、ちょっとわかりづらいような気もします。
 もっと説明があってもよかったかも。


元カノに笑顔が似てる人ばかり多く住んでるこの町を出る(天国ななお)
 
 非常にまとまっていると思うのですが、
 裏を返すと、まとまりすぎちゃっているかな、という気もします。
 このまま読み流してしまいそうな感じがあるので。
 たとえば固有名詞(地名や彼女の名前など)を入れてみたりすることで、
 個人性が強く出てきて、目をひくかもしれません。
 独りよがりになってしまってもだめなので、バランスが難しいですが。


追伸の手紙を先に書いとけばあなたのことをきらいと言える(山口緑)
 
 一つ上で取り上げた天国ななおさんとの短歌とは対照的に、
 まとまり感とか完成度としてはそう高くないようにも思えたのですが、
 「気になる感」が強く残って、選ばせていただきました。
 ただこれはやっぱり、説明不足という印象も拭いきれません。
 「追伸の手紙を先に書く」というのは、
 具体的にどういうことなのか(手紙がどんな内容なのかとか)、
 もう少し、わかりやすさを入れてほしかったです。


また、この他にも、気になる短歌があったのですが、
スペースの都合で紹介できず・・・・・・。ごめんなさい。
次回以降で取り上げることができたらなと思う方もたくさんいらっしゃったので、
どうかこれからも投稿してくださいね!


<今月のかとちえ賞>
ほんとに悩みまくってしまいました。
悩んで悩んで、選んだものがこちらです。

改札で見送り振った左手を一晩かけても許せずにいる

ワタナベタテタさん、おめでとうございます!!
プレゼント送らせていただきますね。
今後の投稿も、お待ちしております。


今月のかとちえ短歌
今回の投稿作、
「切ない」という言葉をストレートで使ったものが少なかったのは、
ちょっと意外でした。
なので、自分で盛り込んでみることに。

切なさがあたしの身体から溢れだしては部屋を満たしていった
(加藤千恵)

<次のテーマ>
今日からは、「母」というテーマで短歌を募集します!
母の日にはまだちょっと早いですが。
母へのいろんな想いを、歌にしてみてください。
あ、ストレートに、お母さんのことだけではなく、
「分母」という言葉を使っているものなどでも大丈夫ですよ。
以下、募集要項です。

4月10日締め切りで、一人2首以内、テーマ記載の上、
ペンネームがある場合はペンネームも添えて。
→送り先:tanka_57577@3anet.co.jp(第二出版部かとちえ短歌教室係まで。アドレスの「@」を半角に修正してお送りください)
みなさんの短歌、引き続き、楽しみにしています!